暖かくなったと思ったら、雪が降りそうなくらいの寒さになったり、何かと落ち着かなかった3月ですが・・・
とにもかくにも、春休みに突入しました! ヾ(^o^)/
春といえば・・・
『あれ?そういえば、そろそろ桜の開花時期じゃなかったっけ?』
ふと思い出し、近所の桜を確認してみたものの、全く開花しておらず (T-T)
昼間は暖かい日も多くなってきましたが、朝晩はまだまだ肌寒い日が続いていて、なかなか一気に「春!」とはいかないですね ( ̄∇ ̄;)
それでは、本題に入りますね。
春の行楽シーズン到来!という事で、今回の話題はアクティブに・・・
約1年ぶりの
『トレッキング編』です! v( ̄∇ ̄)
トレッキングと言っても、場所は国東半島。
とくれば、泣く子も黙る恐怖の修験道
『峯道ロングトレイル』ですね!(笑)
前回は
「天念寺の無明橋」をご紹介させていただきましたが、今回は峯道ロングトレイルコースの中で最も険しいとされる『中山仙境(なかやませんきょう)』 をご紹介します。
竹田津港から約15分。
豊後高田市夷にある中山仙境は、標高こそ317mと低い山ですが、奇岩の数々が立ち並ぶ独特の景観があり、道中から眺める景色は非常に素晴らしく、登山愛好家の間でも人気の高いトレッキングコースなんですよ (*^^*)
※駐車場看板より
中山仙境というのは総称で、「高城(たかじょう)」と呼ばれる場所がいわゆる山頂になります。
そもそも「中山仙境」という名前からしてちょっぴり謎。
一般的に、山名には「山」や「岳」が付くもの。
中山仙境と称する岩稜に高城という最高点(316.9m)はあれど、これがこの一帯の名称になっておらず、わざわざ「中山仙境」という名にしているところからして、なんだか不思議な感じがします。
その神秘的な雰囲気から「まるで仙人がいるかのような秘境」という意味で、そう呼ばれてるのかもしれませんね (*^^*)
まず出発点はコチラの『夷耶馬駐車場』 ↓
ここに車を停めて登山口に向かうのが一般的です。
ちなみに登山口は、この駐車場から登るショートコースと ↓
駐車場から数百メールほど離れた場所にあるロングコース「前田登山口」の2か所あります。 ↓
“同じご紹介するならフルコースで!”
というわけで、この「前田登山口」から
アタック開始!・・・といっても、しばらくはこのような緩やかな尾根の道を淡々と進んでいくだけです(笑) ↓
スタートから15分くらいは、ヒリヒリするような危険な場所はございません ( ̄m ̄*)
それでも途中には、『イノシシの沼田場』なるものがあったり ↓
※これ、一体なんだろ?
「霊場」といわれる場所だけに、祠(ほこら)やお地蔵さんなどが点在しています。 ↓
20分過ぎたあたりから、徐々に険しくなってきました。 ↓
まぁまぁ、このくらいは楽勝♪
このような鎖場を数か所越えてしばらく進んでいくと、やがて「無明橋」の看板が見えてきます。 ↓
中山仙境の名物の一つ「無明橋」に到着! ↓
※渡り終えて撮ったものです。
皆さん、お気づきになったでしょうか?
「無明橋」は、天念寺とココの2か所存在するんです。
㊟両子寺にも無明橋がありますが、普通の橋なので除く。
なぜ無明橋と呼ばれるのか、なぜ近くに同じ名前の橋が存在するのか、それは私には分かりません(笑)
ただ、同じ無明橋でも大きく違う点があります。
天念寺の無明橋はアーチ状になってますが、なんとここは両側から2枚の石板を突合わせにしてバランスをとってるだけ!
幅も50センチほどで、天念寺に比べて極細!
当然、下は断崖絶壁!!
落ちたら痛い・・・・で、済むわけない ( ̄∇ ̄;)
ハハ一応、渡る前にパチリ ↓
※ポーズを決めてるわけでも、物思いに耽ってるわけでもなく、単に恐怖のあまりフリーズしてるだけの図(笑)
意を決して、
いざ!! ↓
あ、デジャブ(笑)
天念寺の無明橋と同様、またも情けない姿をお見せしてしまいました・・・。
※立って渡るなんて、私にゃムリッす (T-T)
さて、ここから先はいよいよ中山仙境の
“本領発揮”!
ゴツゴツとした岩稜と険しい鎖場の連続です。 ↓
ふと後ろを振り返ってみると・・・ ↓
ヒョエぇぇぇ〜〜〜〜! (゜_゜i)
※振り返り厳禁です。ただひたすら前と足元だけを見て進んで下さい。
でも、怖いだけじゃありません (*^^*)
“スリルあるところに絶景あり”
※名言出ました(笑)
もうすでに、こんなに素晴らしい景色が望めるんですよ! ↓
最高地点の「高城」までもう少し! ↓
木々に覆われてるのでよく分からないと思いますが、高城はわずか数メートルほどの小さな岩で、当然両側は断崖絶壁なのです ( ̄∇ ̄;)
足元がプルプル震えながらも、何とか最後の坂を登り切り・・・
無事、最高点に到着!!ヾ(^o^)/ ↓
※ポーズを決めてるわけでも、物思いに耽ってるわけでもなく、単に恐怖のあまりフリーズしてるだけの図 part2(笑)
登ってきたのは、この傾斜!! ↓
ほぼ垂直です・・・。
道中も素晴らしいですが、やっぱり頂上から見る景色は別格ですね!
周りに視界を遮るものはなく、海はもちろん、谷の向こう側まで望むことができます! ↓
※左側(東夷) ↓
※右側(西夷) ↓
とても、たった316mほどの“低山”とは思えませんよね!
ここで満を持して取り出したのはコレ ↓
山頂で食べるために用意していた手作りサンドウィッチ〜♪(笑)
まさに“至福のひととき”です。 ヽ(*´∀`*)ノ
しかしここから眺めると、改めて夷耶馬一帯には不思議な形をした岩がたくさんあることに気付かされますね。 ↓
“どうやって出来たんだろ〜?”
さて、それじゃのんびりと下山・・・と言いたいところですが、実はここからが本当の修羅場なんです!
「馬の背」と呼ばれる僅か数十センチほどの細い細い道の連続! ↓
この写真じゃ、ココがどれほど恐ろしい場所なのかイマイチ伝わらないと思いますので・・・
横からのショットをご覧ください。 ↓
※ほぼ綱渡り状態・・・。
このように、泣けてくるほど怖いナイフエッジの岩稜が待ち構えとります ( ̄▼ ̄|||)
そ〜っと下を覗いて見ると・・・ ↓
ドヒャャャ〜〜〜〜!!!足の震えが止まらんっす (T-T)
※反対側から撮影 ↓
断崖絶壁のアップダウンが連続してます。
馬の背を越えても、まだまだ難所は続く・・・ ↓
(注)これより先は、あまりの恐怖で写真がございません m(__)m
ほぼ垂直に近い急斜面には樹木もあって、気分的な恐怖感は薄れますが、絶対に滑ったり、つまずいたりしないように。
転落すれば樹木があっても同じ。 即、仏様でございます・・・。
崖際のわずかな道幅を転落防止のクサリを伝って、横歩きしながらゆっくりと下っていきます。
※決して崖下は見ないでください。恐怖で震えが止まらなくなります。
しばらくして『隠洞穴(かくれウト)』と呼ばれる場所が見えてきました。 ↓
ここまで来るともう安心!
ようやく恐怖から解放されました ( ̄∇ ̄;)
ちなみに隠洞穴は、山の側面の巨大な岩をくりぬいて作られた洞窟で、奥には弘法大師様などが祀られています。
あとは緩やかな自然林の山道コースを下っていくだけ♪ ↓
とはいえ、所々に苔むした滑りやすい岩ゴロ道もあるので、最後まで気を緩めないように注意しましょう (*^^*)
隠洞穴から20分ほど歩くと、ようやくゴールでもある夷谷温泉へのアクセス道路に出ました! ↓
下山口 ↓
ここがあえて「下山口」とされているのは、道中が細すぎるので登山者が離合の際に危険が及ばないよう、一方通行にしてるからなんでしょうね。
以上、いかがでしたでしょうか (*^^*)
所要時間は、全体で約2時間30分ほど。
他の山と比べると、圧倒的に低いですし、距離も短いので、そういった意味では“気軽に登れる山”ではありますが、ただそうはいってもここは六郷満山峰入りでも使われる『修験道』
過去に何度も滑落事故が起きているほど、難所が多いコースでもあります。
ゴム手袋・滑りにくい靴・動きやすい服装など、最低限のご準備をされた上で、安全に楽しくアタックされて下さいね (*^^*)
というわけで・・・
〇スタート地点となる『夷耶馬駐車場』の場所はコチラ ↓
皆様も機会があれば是非一度、低山ながらも圧倒的な高度感と絶景が味わえる人気のコース「中山仙境」でトレッキングを楽しんでみてはいかがでしょうか v( ̄∇ ̄)
〜追記〜
次回の更新は4月8日(土)を予定しておりますm(_ _)m